ごめんなさい

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「鈴ちゃん朝よー!おっきて!」 「っ!!?」 突如鳴りだしたカンカンとけたたましい音に夢の中だった意識も覚醒しベッドから飛び起きた 音の発生源を見るとフライパンとお玉を持ってにっこりと笑っている三良 昨日の夜に見せた弱い姿はすっかり消えてしまっている 「てめえ、朝っぱらから近所迷惑なんだよ!後勝手に忍び込むの止めろ!不法侵入で訴えてやる!」 「あら?失礼ね。折角起こしてあげたのに。」 「余計なお世話だ!」 俺の怒りをくすくすと笑って躱し、部屋を出て行った三良 …もう帰んのか 「いやいや、何考えてんだ俺は…。」 眠いのか、俺は眠いんだな。そうに違いない 眠気から覚めるように頭をふるふると振った 衝撃的な目覚めをしたものの眠気は襲ってくるもので、扉の方をぼうっと見ているとひょっこり三良が顔を出した 「ハムエッグ作ってあげよっか?」 「いら」 ねえ という言葉は飲み込んだ 「…卵、甘口。」 「はいはーい、ちょっと待ってね。」 嬉しそうに笑って出て行った三良 …けっ、眠いだけだ
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