5047人が本棚に入れています
本棚に追加
「んー、おいしー!」
あー…生活費が減っていくわ…
女の子は両手に持ったお菓子を満足そうにぱくぱくと食べている
あんまりに泣くものだから可哀そうだし
私たちの事見た近所の人が今にも通報しそうだったから、お菓子を買ってあげた
女の子はベンチに座って足をパタパタと動かす
「にゃーちゃんねー…お母さんがだめっていうのー。
だからね、おばあちゃんにごはんかってもらってあげてるの。」
「そうなんだ。優しい子ね、にゃーちゃんもあなたのこと大好きだと思うわ。」
「えへへ。」
女の子は嬉しそうに笑った
「ねえ…ここからおうちって近い?」
「うん、すぐ近くだよ!
おねえちゃんも遊びに来る?おねえちゃんやさしいから入れてあげる!」
…おねえちゃん?
「ごめんね、今度遊びに行くわ。ちゃんと一人で帰れる?」
「うん!」
私は買い物袋を片手に、そしてもう片方の手で女の子に手を振った
…よし
私は元来た道を戻った
最初のコメントを投稿しよう!