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「…ねえ、あなた。お友達って呼んだ?」
私はまだぐったりしている不良君に聞いてみた
「…げほ、は、はあ?…んなのもう呼んだに決まってんだろ
…御前等ぐらい余裕で捻りつぶせる人数がな…。」
「よーし、ママどっか行っててよ。終わったら見つけに行くからさ。」
史君は腕まくりすると、腕を何回か回した
やっぱり、史君はまだやる気みたいね。何人だろうと倒す勢いを感じるわ
ブルン…ブルン…
バイクの音かしら、そんな音がしだいに大きくなってきた
「ママ?早く逃げないと殴られちゃうよ、大人数じゃさすがにママをカバーするのは厳しいから。」
史君はそう言ってきたけど、私は動こうとしなかった
(ここか?樺高の奴居るっての。)
「史君。あなたさっき、喧嘩するのが楽って言ったわよね?」
「うん、だから気にしないで逃げてよ。」
(お、こっちから話し声聞こえるぞ。)
(準備いいか?)
「たまには大変な方も体験してみない?」
私がそう言った瞬間、物陰から不良が沢山出てきた
「え?」
パシ、ギュ
「テメエら、待てえええ!!!!!??」
私は史君の手を強く握って、走った
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