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私は机から伏せていた顔を上げる
「はっくしゅっ…。」
ずびっ
静まり返った部屋を見回す
ベッドに一人寝ていて、ソファにも一人、床にもお客さん用の敷布団の上に一人
それぞれすやすやと気持ちよさそうに寝ている
三人を起こさないように、鼻をかんだ
ほらね、言ったでしょう?
変な所で毛布も掛けずに眠っていたら風邪引くって
何で一気に三人も酔っぱらってるのよ、別々な所に居たけど三人で飲んでたのかしら?
夜中に結局は三人酔っぱらっているのを発見して、私の部屋に入れた
そして、私の寝る場所が無くなっちゃったのよね
まあ、いいけどね
「くしゅ…。」
私は気怠い体に鞭を入れて、キッチンに向かう
マスクをして、手をしっかり洗う
どうせこの子達、二日酔いしてるわ
お腹に優しい御飯作ってあげなくちゃね!
よーし、
私の咳と料理する音だけが部屋に響いた
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