ワンコインから始まる物語

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目を開くと、そこには何もなかった真っ白な空間から森へ出ていた 視界に広がるのは木々の数々、葉の緑の光沢が眩しく空気が澄んでてとてもいい気持ちだ 目の前に熊がいること以外は... 「ガルア!!」 「お約束だなオイ!!」 あの神様!!もっと安全なとこに転送してくれればいいのにめんどくさいな!! 「ん?」 なんか背中にものすごい違和感がある。 なにこれ.......壁? 「ガルアアア!!」 「ああちょっと黙っとこうか、適当に『ファイアーボール』」 ゲームの定番魔法名を唱えてみると、熊さんを丸のみにするくらいの大きさの火の玉が出てきた それに熊さんはあっさりやられてしまいました。めでたしめでたし。 「んで、俺の背中にへばりついてるこの壁みたいなのはなんだ?」 重さはまったくないけど、邪魔だし動きにくい 「引き剥がそうとしてもビクともしないし、どうすりゃいんだよ。頼むからはずれてくれよ。」 そう言ったら壁のような物はなんの抵抗もなく、背中から剥がれ地面に落ちた 「あれ、結構素直だな」 一体なにが俺の背中に張り付いてたんだか、後ろを振り向いて確認してみると 「はい?」 それは黄金に輝いていた しかもただの金色じゃない、まるで本物の純金を使ってるかのような輝きだ 形は箱形、余分な装飾はなくそれでいて圧倒的な存在感がある だけど......... 「なぜに自動販売機?」
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