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一正「まぁいい。
こうなった以上、バラバラに動くのは危険だ。
ついてこいよ」
絵理「もちろん。
それに、言わないといけないことだってあるし」
一正「なんだそりゃ?」
絵理「まぁまぁ。とりあえずどこか行こうよ」
俺は絵理のマイペースぶりに振り回されながら、空き家に入っていった。
ほとんどが崩れてしまっているが、奇跡的に残っている建物も存在している。
俺たちは空き家のベッドだけの部屋に俺たちは座った。
絵理「ところで一正くん」
開口一番、絵理は真面目な顔で俺を呼んだ。
一正「なんだ?」
絵理「私たちがここに甦った理由が分かる?」
一正「悪魔を滅ぼすため、だろ」
絵理「それもあるけど、本題はそこじゃないわ。
悪魔を滅ぼすべき理由って言ったほうがしっくり来るかな」
一正「どういうことだ?
俺は全く知らないぞ」
そもそもそれ自体が初耳だった。
それを聞いた絵理は、
絵理「やっぱりね。
じゃあ話すから、ちゃんと聞いて」
一正「ずっと真面目に聞いてるっつの…」
どうも絵理には調子を狂わされる。
それをよそに、絵理は話し始めた。
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