繋がり

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次の日、私のデスクに置いてある電話が鳴り響いた。 私はちらりと時計を見た。 現在の時刻、7時30分。 こんな時間に珍しいな そう思いながら受話器を取った。 「もしもし、冬説社の白川です」 冬説社とは私が働いてる出版社だ。私と智恵は少年マンガの編集部で編集者をしている。 「あ、夏美?」 「智恵?」 「今日急用出来て会社行けなくなったから、長谷部編集長に伝えておいて!」 「いいけど…なんかあったの?」 「両親がお見合いやれってうるさいのよ。だから一回くらいはやるって一昨日言ったら、今日お見合いすることになってさ」 私は相槌を打ちながら聞く。
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