インナーチャイルド 恐いよ

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インナーチャイルド 恐いよ

弘子さんは親子関係にトラウマを感じています。 特にお父様。厳しい方で怒られたり叩かれたりしました。 訳もわからず謝ってばかりいました。 今もお父様を前にすると反抗しようという気にもならず、自分の意見を言おうとすると喉がつまった感じがして声がでなくなります。 そしてお父様と離れると怒りが爆発します。 もうすぐ子供ができて母親になるので、子供に連鎖しないように今のうちにインナーチャイルドを癒したいと思っています。 まず喉のつまりを意識してみました。 そのエネルギーを形にして目の前にイメージします。 そのイメージは白い答案用紙でした。くしゃくしゃになっていました。 (くしゃくしゃの白い答案用紙が、開くとあの時捨てたテストの総合評価表に(抽象的な物から実物へと)変化したのにビックリしました。) 「私が隠した答案用紙…」 答案用紙に意識を繋ぎます。 私「あなたが弘子さんの喉をつまらせてるの?」 「いいえ。」 私「どんな関係があるの?」 「勝手口を開けて、スヌーピーの鞄のチャックの中に回答用紙を入れて捨てたの。」 私「テストを捨てたのは誰?」 「私。弘子ちゃん。」 6才の時の弘子ちゃんがでてきたようです。 私「どうしてそんなことしたの?」 「だって、お父さん怒るもん。」 弘子ちゃんは泣き声でこたえます。 私「お父さん怒るの?」 「うん。いつも怒るの。怖かった。」 私「辛かったねー。そんなときどうしてたの?」 「うん。ママは助けてくれないし、泣いてた。」 私「どうなると思った?」 「捨てられると思った。」 私「怖かったね。」 「うん。いい子にしないと捨てられると思った。」 私「お父さんは弘子ちゃんのこと好きだと思った?」 「ううん、嫌われてると思った。」 私「お母さんのことは?」 「お母さん優しいけど、お父さんに何にも言ってくれないの。」
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