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インナーチャイルド 向き合わないと
良美さん二回目のセッションです。
前回のセッションで消えていた爆発音症候群と思わしき症状がまた出てきました。一回だけですが…。
以前はパンパンという鉄砲のような音の時と、鉄工所のような音の二種類あったのですが、今回は鉄工所のような音だったそうです。
思い浮かぶのは最初のご主人のことです。酒乱でお金も全然入れてくれず良美さんを言葉で傷つける人でした。
その人は鉄筋工だったのです。
その症状がでた時に、作業服の男性が部屋に入ってくるのを感じました。
爆発音症候群は強いストレスが原因ででてくるそうです。
鉄砲の音はヘンリーさんの前世のストレスが原因かもしれませんし、鉄工所の音は前のご主人のトラウマからくるストレスが原因かもしれません。
その原因となっているエネルギーを形にすると、白い岩が浮かんできました。
周りは砂漠で、ポツンと白い岩がたっています。
人よりも大きく、表面は白いんだけれども奥が黒い岩。
それをみて、触れている内に、良美さんはとても寂しくなってきました。
その白い岩の気持ちに触れると…
「寂しい…」
そう言葉が聞こえてきます。
私「どうして寂しいのですか?」
「一人ぼっちだから。周りに誰もいない。砂しかない。誰もいなくて寂しい。」
私「どうしてそうなったのでしょう?」
「私がみんなを遠ざけた。」
私「どうして遠ざけたの?」
「怖かったから。」
私「何が怖いの?」
「お父さん。お父さんに叩かれる。」
私「あなたはインナーチャイルドの良美ちゃん?」
「はい。」
私「どんな怖いことがあったの?」
「ベランダに閉じ込められたの。何回も。寂しい。恐い。誰も助けにこない。」
理由はわかりません。お父さんに閉じ込められておかあさんにもなかなか助けてもらえませんでした。
夜になり、屋根から飛び降りようかとも思いました。
いつ助けられるかわからない状態で寂しくて怖くてたまりませんでした。
私「誰かに怖かったっていった?」
「怒られるからいわない…」
私「お父さんお母さんに話聞こうか?」
「恐い。嫌だ。」
そこで大人の良美さんに抱き締めてもらいました。
大人の良美さんにインナーチャイルドの良美ちゃんが感情を吐き出します。
「お父さん嫌いです。男はみんな暴力ふるうから嫌い!自分勝手で、子供を愛してくれない。悔しい。自分勝手で、嫌い。大嫌い。悔しい悔しい。あんな奴ら死ねばいい。みんな死んでしまえばいい。ううう。」
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