天使、だからなに?

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ーー・・・食べるのって、めんどくさい。 適当に食べ終えて、学食を出る。 強い陽射しに思わず目を細める。 (……?) 今のって…… もう一度見ようと目を凝らしても。 そこには何もない。 木とかの影だったのだろうか。 これだけ陽も強ければ、影もはっきりするだろうし。 ーー・・・気のせい、か。 フッと息をついて、次の講義へと向かう。 「黒石さん!」 ……しぶといなこいつ。 「友達からってのはどう? マジお願いします!」 また、触れてこようとするから。 バサリ 翼を出すと。 その場でバク宙の要領で飛び上がる。 「?!手が抜けたっ」 そのまますたすたと、そいつの頭上……宙を歩く。 「え?!なんで?!」 あぁ、うるさい。 さっさと諦めろっつの。
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