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「悪いが記憶にない」
「ん~そっかぁ」
するとうーうー唸りながら、腕を組んでは空を見つめる。
「じゃぁさ、こう言えば分かる?」
ニコニコしながら。
「久しぶりアクマちゃん
あの時はチロルありがと!」
ーー・・・あぁ。
「病院で行きだおれてた少年か」
「……少年……マジか…」
大学生だったのか。
高校生だと思ってた。
「俺、中条 俊彦
よろしくね」
……よろしくするつもりは甚だ無いが。
「黒石 聖愛だ」
「同い年だよね?
俺もう20歳」
「あぁ、そうだろうな」
私も少ししたら20歳だ。
同い年。
……の割りには童顔だな。
普通に年下に見える。
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