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「ロリコンって、何ですか?大根の仲間?」
「クク、そうだね。きっと旨いぞ?」
「…っ!ち、違ってますっ。私が知らないからって、からかったのですねっ!」
匡君の思考を読み、本当の意味を知った優凛華さんが頬を膨らませ拗ねた。
「クク、からかいがいがあるからな、君は」
「ぶぅ~っ…」
膨らませたままの柔らかな頬を指でつつくと、匡君がズカズカとやって来て、彼女を引ったくり腕の中に。
「はいっ、もう、終わりっ!ユリを返してねっ!」
「何だ?折角、親子ごっこして楽しんでたのにな」
匡君も祐希の様に、からかうと直ぐにムキになるから、からかいがいがあって楽しい。
暫し匡君で遊んだ後、帰宅した。
「どれどれ…」
ポストを探れば桜華が電話で言った通り、招待状が入っていた。
色鮮やかな封筒の中にカードが入っており、その中のメッセージに目が止まってしまった。
『あなたが会いたい人は、誰ですか?』
「…決まっている。結、君に会いたい…」
これを書いたのは、おそらく仁志だろう。
俺は仏壇に歩み寄り置いてある写真を手に取った。
「…俺は能力が至らず、君を護り生きる者となれなかった。
只、命を燃やし尽くしていく君を、見守る事しか出来なかった…
来世は共に手を携え、生きて行きたい。
その時こそ、君を、この腕の中から離しはしない…」
結、君だけを愛しているよ。
今までも、これからも…
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