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しばらく、肩身の狭い思いをしながら担任の到着を待った。
……なんか、こう、ね。
周りに居るのが、皆美少女なんだよね。
彼女達の笑顔の、なんと眩しき事か。
が、それゆえに自分の居場所が感じれないのも仕方の無い事だった。
などと、しばらく同じクラスの美少女を眺めていると、教室の扉が開き女性の教師が入ってきた。
……おお、中々の美人だ。
「ほら、もうすぐホームルームが始まるぞ。早く席に着け」
教師は一声上げると、今まで騒然としていた教室が嘘の様に静かになり、全員着席した。
きっと、あの人が俺たちのクラスの担任の先生だろう。
それを確認し、頷くとその教師は教卓の前まで歩いていき、自己紹介をした。
「はじめまして。私の名前は難波 葵(なんば あおい)。これより一年間、お前達の担任を担当する者だ。以後よろしく頼む」
葵先生か……ふむ。
などと、葵先生を見ていると。あ、目があった。
「お前が奥田 勇太か。話は聞いているぞ」
え? その話って一体どんな話なの?
「女子に囲まれて大変かも知れないが、我々教師はお前の苦労も鑑みよう。頑張ってくれ」
「はい!」
どうやら、口調は少々ぶっきらぼうだが、根は良い人の様だ。
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