【第18話】星振る夜-1

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  長瀬に追いついた私は、少し後ろから声をかけた。 「ねー長瀬、お昼食べた?」 首だけ軽く振り返った長瀬が、「あー」と声を漏らしてから答える。 「まだ。朝食ってねーから腹減ったな」 「私も。何食べよっか」 「そーだな……」 立ち止まった長瀬に並んで、電車を待つ。 表示を見れば、もう後少しで到着するようだった。 少しだけ目線の高い隣側をふと見上げると、長瀬が呟く。 .
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