【第18話】星振る夜-1

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  「遅い」 「……」 第一声が、それですか。 相変わらずな長瀬に、返事をする気も起きなかった。 「俺を待たせるとはいい身分だな」 「……別に遅れてないでしょ。ほら、時間ぴったりだし」 そもそも、長瀬が既に到着していたこと自体が、意外だったのだ。 一瞬、私が遅れたのかとこっそり時計を確認して、胸を撫で下ろす。 が、次の瞬間に溜息をついたのは長瀬の方だった。 「俺が遅いっつったら遅いんだよ。馬鹿」 「……」 うわあ。 何だろう、この気持ち。 .
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