【第18話】星振る夜-1

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  うん、問わなくてもわかってる。 初っ端から腹立つわ、この男。 思いっきり顔を歪めた私の額に、長瀬の手が伸びてきた。 殴られる? ……という恐怖に思わず目を閉じて身を縮めると、ぺち、と小さな音と共に軽い衝撃が訪れた。 そっと手を伸ばすと、押し付けられたのは切符だと気付く。 「行くぞ」 返事を待たずに踵を返した長瀬に、小さく溜息。 「……はいはい」 気のない了承の言葉を返して、私はその背中を追った。 .
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