3人が本棚に入れています
本棚に追加
「小川 悠利です。宜しくお願います!」
初めましては、スーツ姿で。
てっきり事務職なのかと思いきや、次に会った彼女は俺と同じ作業着で、ひどく驚いたものだ。
「桐生さんって、キリンに似てる」
ある日ぽつりと零した言葉は周りに多大な衝撃(いや、笑撃か?)をもたらし、俺の職場でのあだ名を定着させた。
必要とあれば長時間労働も厭わないワーカーホリックぶり、オトコマエな発言。
「新しい車欲しいんだー。だから節約してんの」
かと思えば、美味そうな自作弁当を持参する、意外な一面。
同い年で、趣味嗜好もばっちり合う。
気づけば、すっかりオチていた。
最初のコメントを投稿しよう!