第1話 プロローグ

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そんな旧館に最近、人影を見つけたそうだ。 もしも、そこに住み着いている人がいたら追い出すことがおれの言い渡された仕事だ。 いつも同じような仕事の繰り返しだったので、やる気がでる。 次の仕事の仲間におれが他の仕事を言い渡されたことを連絡して、 上司に頼まれたことなので、さっそく旧館に出発することにした。 途中までの道はよく使われておりので、歩きやすい。 しかし、旧館にだけ通じる道に曲がると、 とたんに草がのびており歩きづらくなる。 徒歩で1時間かかり、ようやくたどり着く。 外見はもはや廃墟であり窓ガラスは割れ、壁には草やつるが巻き付いていた。 周りを木々が囲んでいるため、なぜ人影を見つけることができたのか。 なぞだったが、2階部分が少し木よりも高いので夜に明かりがあったのを誰かが見たのかもしれない。 窓から簡単に入れるので、意味があるのか不明だが、 借りてきた鍵を使って正面玄関の扉を開ける。 中に入ると、広いホールになっており左右に部屋に続く廊下と、 地下に降りる階段と、二階部分に上がる階段がある。 また、70年の月日が経っているので、 外見と同じく中もボロボロになっており、階段には穴が開き床には砂埃が積もっていた。
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