第1話 プロローグ

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さっきの考えから、 2階部分に人がいる可能性が高いので、出会せて争いに発展するのは嫌だ。 なので、さきに1階部分の部屋を見て回り、もし人がまだ屋敷にいるのなら勝手に逃げてもらおう。 ということで、1階を右から無駄に音を出して部屋の中を見て回る。 左もじっくり時間をかけて見たが特に異常がなかった。 地下もあるが、そろそろ逃げただろう。 次は2階に上がって一つずつ調べてみよう。 2階に上がる階段を慎重にのぼると、広いダイニングルームや応接間が現れた。 奥に部屋が6室あるのを見つけ、1室ずつ調査をする。 すると、とある一室に生活ゴミが散らばり明らかに誰かが生活をしていた痕跡が見つかった。 しかし、人気はなく他の部屋も見て回ったが特に異常はなかった。 生活ゴミは最近のものではなかったので、すでに屋敷にはいなかったのかもしれない。 報告書に書く内容を考えながら、最後に地下の部屋に入ることにした。 階段を2つ降りて、地下室への扉を開ける。 この部屋は広く倉庫として使われていたのか、空になった棚がいくつもあった。 棚の一つに何かがホコリとチリに埋もれて置いてある。 おれは不思議に思いホコリなどを手で払い持ってみた。
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