第1章 花音、就任する。

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最近は寒い日々が続いている。 プロ野球もシーズンが終わり、ドラフト会議、FA宣言、契約更改などの話題が溢れている。 その日、彼女―本条 花音(ほんじょう かのん)―は急いで学校から帰宅していた。 家に到着するや否や自室に入りパソコンを起動させ、ブラウザを開きお気に入りのサイトを表示させる。 某巨大SNS、ニュースサイト、Y○uTubeなどだ。 ニュースサイトを見ていると、とある記事が彼女の目に止まった。 『レッドクイーンズ園元監督退任!!後任は初瀬ヘッドコーチが有力か!?』 「あちゃー、園元監督辞めちゃうかー。好きだったのになー」 そう、花音はプロ野球チームの幕張レッドクイーンズのファンなのだ。 地元に住んでる花音にとってレッドクイーンズは小さいころから大好きな球団だ。 ピンポーン 玄関のチャイムが鳴ったのはそんなときだ。
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