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…「お~い、流…蓮…」
…「待ってくれよ~」
そして、俺は呼ばれた声の主の方を振り返る、そこにはいかにも体育会系、濃い顔立ち、色黒で筋肉質な男が立っていた…この男がもう一人の幼なじみの悠だ、蓮と悠とは幼稚園の頃からの付き合いになる、何故かこの二人とは気が合って良く一緒に遊んでいた…
蓮「悠、遅いよ~…おいてっちゃうところだったよ」
悠「ごめん、流、蓮、昨日の部活で練習し過ぎて…あまり寝てなくて」
悠の部活はボクシング部である、中々の実力持ち主であるがかなりの動物愛好家で平和主義者でボクシングには向いていないような、一面もある。ちなみに俺は高校に入るまでは陸上部で高校に入ってからは帰宅部…蓮は弓道部 の主将…実力はかなりのものらしい、どっちも帰宅部の俺から見たら高校生活を謳歌していて羨ましい限りである…
流「悠、最近の練習ハードなのか」
悠「毎日厳しいな、大会が近いからな~眠いし~」
流「そっか、体に気を付けろよ」
悠「おっ、俺の事を心配してくれるだな…俺、流に惚れちゃいそう(照)」
流「ば~か、気持ち悪いからやめろ」
悠「うぅ~ん、もう流君のい・け・ず」
と言いながら手を握ってくる。
流「…やめろ、そのノリは…それとその手を離せ」
悠「えぇ~やだ~やだぁ~」
俺は、蓮に助けを求める為視線を送った。
蓮は少し俺達のやり取りを眺め、ニコッと笑い真面目な顔で
蓮「何時までやってるの二人とも~そろそろ、学校行かないと遅刻すっるよっ~」
…蓮の後半の台詞はかなり笑いを堪えてた…
悠「チェッ、仕方ない続きはまた明日」
流「…続きはない」
残念そうな悠をしり目に俺と蓮は学校に向かう。
悠「わぁ~待って~」
この時の俺達に、この先に起こる出来事など予想出来る筈もなく…
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