解放宣言

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自分たちがこの世界に降り立ってから、1週間ほどが経ったであろうか。 異世界を救うために呼び出された勇者、リュウヤと、それに巻き込まれた脇役である俺、ハルトは、ルジエス国の王城で生活を送っている。 自分たちが森に着地したあの時に響いた少女の声は、自分の予想通り、王族の娘の声であった。 城に缶詰な生活を嫌がって、と言うありきたりな理由で家出を決行したお姫様。 結果、魔物に食われかけていたところを、自分とリュウヤが救う事に。 簡単に説明すると、[能力]の使用に慣れていた自分が魔物を一撃で薙ぎ払い、遅れてやって来たリュウヤがお姫様の安否を確認。 すると、どう言う訳なのだろうか。 恐らく、お姫様の脳内で勝手に変換されたのだろうが、イケメン勇者なリュウヤ君が1人で魔物を撃退し、お姫様を救ってくれたと言う事になっていた。(ちなみに俺は何もせず棒立ちだったと言う事に) やはりと言うべきか、その後は王城に招待され、事の成り行きを話すと王様が直々に「ここに住んではどうか?」と発言。(ちなみに俺はリュウヤのおまけで住む事に)
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