第2章の続き

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 一般的に余り知られていないが、専業として半年以上勤務すると、厚生積立制度へ加入することが出来る。  給料天引きによるたった月々2万7千円弱の積立が、3年後に200万円、約5年後だと400万円、約12年後であれば1000万円もの大金に化ける素晴らしく好待遇の福利厚生だ。  最低の3年ものですら、自己負担額は100万円に満たない。  満期になると、半分を超える100万円強の金が本社と販売所の両方から補填され受け取ることが出来るのだ。  その率は5年もの、12年ものの順で更に良くなる。  よって新聞屋には、その福利厚生を目当てとして従事している者も存在する。  使い道は様々だろうが、積立金を元手にし、自分で新たに商売を興そうとする者が多いと聞く。
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