第2章の続き

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 顔色を失った真理子の口から出て来た言葉は、どれも自虐的で諦めを感じさせるものばかりだった。  結果を急ごうとする真理子に、俺は元々一人の男の存在を知っていたのだと告げた。  元々知っていた男の存在が、一人から二人へと変わっただけのことだと示したのだ。  だが真理子の表情に思ったほどの驚きは見られず、頑なな態度に変化は見られなかった。  そして、意図して二人の男と関係を持っているのかと問いかけた俺に、真理子は複雑な事情が有ることを認めた。  俺はその事情を知りたいと思った。  俺にもまだ話していない事が有ると言った。  そして抱きしめ、もう一度その唇を求めようとした。  俺の心境に変化の無いことを示したつもりだった。  真理子はそれを拒んだ。
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