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以来、高校に入って実家を出るまでの間、ろくに口も聞かなかった。
しかも洪は、店の女の子に手を付けて雅文を怒らせもする。
バイセクシャルなのだ。
そしてママは零と寝ている。
洪とママによる零の共有。
歪んだ三角関係――。
虫唾が走る。
立ち上がり、クローゼットを開けながら冷たく言い放った。
「着替えるから外に出て」
背を向けているわたしの首筋に、洪の息が掛かった。
「いつの間にか、千里も大人の女になったな」
危険だと思った時には遅かった。
抱きかかえられ、ソファーに押し倒された。
「止めてよ!ママに言いつけるよ!」
効き目は無かった。
腕枕をする様にして回された洪の左腕がわたしの左手を掴んだ。
右腕は洪の体に敷かれて自由が効かない。
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