第2章の続き

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 パチンコ屋、新聞屋、飯場に住み込む様な工事現場――。  このれらの仕事に就いており、それが天職だという者の存在は否定しない。  が、どれも一般的にはきつい仕事として知られている。  そして、リストラで職を失った者、何らかの理由でどこかから逃げてきた者、犯罪を犯し服役し出所したばかりの者など、明日食う飯や寝る所にも困るという者達が駆け込み、即座に衣食住が保証される職業でもある。  俺もそうだった。  新聞屋の場合だが、営業には本気で取り組まず、最低限の業務だけを淡々とこなすだけでもその仕事は相当にきつい。  一番に挙げられるのは、どう足掻いても連続8時間の睡眠を取ることが不可能で、一日の中で2度に分けた不規則な睡眠を取るしかないという、慢性的に不規則な生活だろう。
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