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まあ、そんなことは置いといて。
「宏、何してんの?」
もうマスターに報告したから仕事中じゃないことに今更気づいて名前呼びにしてみる。
「それがさ、今日朝から俺、なんか狙われてるっぽくて。
鉢植え落ちてきたり通り魔に襲われそうになったり。
だからフラフラ徘徊中ー」
あははーと苦笑いしながら頬をぽりぽりかく様はイケメンだから様になってるけどさ、なんか照れてるみたいw
「宏狙う人なんているんだね」
「本当だよなー。」
ーー宏は強い。
情報屋だから動けなくても大丈夫なんだろうけどさ宏はできちゃう。
まあ、運動が本業のあたしには勝てっこないけどねw
「宏、ドンマイww」
あたしがそういってしょぼくれている宏の肩に手を置いた瞬間。
ーーーーー鉄骨が落ちてきた。
「うわっ鉄骨。」
「逃げるが勝ち」
だがそんな状況でもあたしたちは冷静。てか余裕。
だって鉄骨なんてあたらなければいいもの。
でも。今日は絶対厄日だと思う。
カカンッ
「は?ねえ、釘ズボンに刺さったんだけど。」
「俺も」
そう話している間にも鉄骨はまっってくれない
うーん、絶対絶対厄日。いまならおみくじ凶出るよ絶対。
そんな呑気に脳内で考えながらもあたしは意識をシャットアウトした。
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