迷い

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――… ―… 「悪い、遅くなった」  時間も時間で思っていた以上に道が混んでいたため、店に着いたのは約束の時間を30分ほど過ぎてしまっていた。 「遅せーぞ」 「先に始めてたからな」  予想以上に酒のペースは速く、二人ほどすでに軽く出来上がっていた。 「悪い、道が混んでて遅くなった」  酔っ払いを軽くあしらいながら空いている席に腰を落ち着けると 「お疲れ、生中でいいか?て、車ってことは今日は飲めないのか?」  隣に座っていた浦田 翔平(ウラタ ショウヘイ)が俺の方にメニューを差し出してきた。 .
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