第2話

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「金出せコラァ!!」 俺達がゲーセンに行く途中、いかにも強盗らしき男たちが店の店員を脅している声が聞こえた 「あちゃ~…強盗だぞ…」 「店の人可哀想…助けてあげようよ?ね?」 「ばーか。俺達が助けにいった所でなにも出来やしないだろ?もしこっちに気づいたらヤバい―― 「なんだテメーらはァァ!!」 「やっべ!気づかれたぞ!!逃げる――― 「捕まえたぞ!!」 「はやっ!?」 俺達が逃げようとした瞬間、強盗の男たちは瞬時に俺達の正面に回り込み、逃げ場を塞いだ 「ッ!!…こうなりゃ一か八かだ!!三咲!!セナ!変化を解いて本気でやれ!!じゃねーと勝てる相手じゃねーぞ!!」 「「うん!!」」 神大達が変化を解き、妖怪の姿となる。普段は人の姿で生活することが学校の義務である。人の姿の変化になれていれば、人間界で生活するときに役立つためである。 俺は変化もなにもしてないぞ?人間だからね 「おらァァ!!」 神大が強盗の一人に蹴りをいれる。しかし難なくかわされ、逆に鳩尾に拳をいれられる 「ぐッ!?」 神大は腹を抱え込み、その場に踞る。 「ッん!」 セナが拳で強盗の一人を殴り倒した。が、それは幻影であり、本当の強盗がルーの影から姿を表し首に軽い衝撃を与え、気絶させられた。 「みんな!?」 三咲はさすがは速王の異名を持つ人狼である。強盗の2人の拳を目にも止まらぬ速さで避けている。 しかし、強盗の集団の中から1人、ただならぬ雰囲気を漂わせながらメイリンに近づく。そして強盗たちに下がれという合図を手で出したのか、強盗たちがその男の後ろに下がった 「な、なによ?」 「……………」 男は無言で三咲を見続ける。 「その姿、人狼か……」 男はそう呟きながら三咲を見続ける 「懐かしい…最後に見たのは何時だったか…またこの目で人狼を見ることができるとは…」 男は訳のわからないことを呟いている 「娘、後ろにいる彼を差し出せ。そうすれば私は何もせずに立ち去ろう」 は?急にどうした?俺?意味わかんね… 「なんでよ…」 「私は彼の正体を知っている…」 「「!?」」 俺と三咲は驚愕する。自分の秘密を知っている人はただならぬ人であることが、直感的にわかったからだ。 「俺の正体…?…そんなんわかるわけ―― 「妖怪の類いでは…ない……そうであろう……?」 「!?」 男は確実に俺の正体がわかっていることを遠回しに伝える
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