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「俊哉、大丈夫かなぁ・・・。」
いつものようにカウンター席に座り、ぼやきながら深い溜め息を吐く。
そんな私を見兼ね、アヤはリキュールボトルを拭く手を止めて私にチョコレートを差し出してくれた。
「ほら・・・、甘いもんでも食って落ち着け。」
目の前に置かれたチョコレートに視線をやる。
小皿に盛られたチョコレートは、私の好きな麦チョコだ。
「あぁ・・・、ありがとう。
でも・・・、やっぱりちょっと心配・・・。」
そう言いながらも、麦チョコに手を伸ばし口の中に放り込む。
そして口内の麦チョコを飲み込むと、再び私は溜め息を吐いた。
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