同士へのエール

2/5
18人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ
「俊哉、大丈夫かなぁ・・・。」 いつものようにカウンター席に座り、ぼやきながら深い溜め息を吐く。 そんな私を見兼ね、アヤはリキュールボトルを拭く手を止めて私にチョコレートを差し出してくれた。 「ほら・・・、甘いもんでも食って落ち着け。」 目の前に置かれたチョコレートに視線をやる。 小皿に盛られたチョコレートは、私の好きな麦チョコだ。 「あぁ・・・、ありがとう。 でも・・・、やっぱりちょっと心配・・・。」 そう言いながらも、麦チョコに手を伸ばし口の中に放り込む。 そして口内の麦チョコを飲み込むと、再び私は溜め息を吐いた。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!