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保険の案内は30分程で終わり、再度お母さんにお詫びを告げてから玄関へと向かう。
俊哉の家を出ようと靴を履いていると、彼は見送りの際に私に向かい声を掛けたのだ。
「都那、今日の夜は予定空いてるか?」
「うん。特に何もないけど・・・。」
「久しぶりに、一緒にアヤの店に行かないか?」
「えっ・・・?」
絞り出したような俊哉の誘いに正直戸惑った。
私が返事に困り黙っていると、俊哉は私の様子を伺いながら取って付けたような言い訳を始める。
「ほら・・・、ここんとこ一緒に顔見せる事がなかっただろ?
アヤがちょっと気にしてたからさ。」
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