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自分の母親がいる前では多くは語れない。
そんな俊哉の気持ちを察し、私はゆっくりと笑顔で頷いた。
「あぁ・・・、そうだね。
今日は一緒に行こうか。」
俊哉の表情に明るさが戻った。
「じゃあ、仕事が終わったら連絡して。」
「うん。私が車を出すから、迎えに行くよ。」
「ありがとう。
じゃあ、夕方まで仕事頑張れよ!」
「うん。また後でね。」
私は中塚課長と並び、俊哉とお母さんに再び深々と頭を下げる。
そして見送る俊哉の視線を背後に感じながら、私は職場へと戻っていった。
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