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「それじゃ、今日これから行くお宅で保険募集の要領を見学していくといいよ。
俺の付き添いって事にすれば大丈夫だからさ。」
「えっ・・・、でも・・・。」
中塚課長の誘いは魅力的だ。
だけど今日は窓口が混んでいて事務作業が進まず、できる事なら私は早く自分の仕事に戻りたかった。
「大丈夫だよ。
もし遅くなって大川に何か言われたら、俺が責任持ってフォローしてあげるから。」
嬉しそうにそう話す中塚課長に押し切られ、私は渋々保険募集のお供をする事になった。
「では、よろしくお願いします・・・。」
「うん。こちらこそ。
いつかは保険業務に携わる事もあるかもしれないから、今のうちに勉強しとくといいよ。」
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