【第19話】星振る夜-2

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  まず目についたのはマグカップ。 濃紺のそれには、星をイメージしたシルバーの模様があしらわれている。 その隣に並ぶグラスは、いくつかの星座が彫られていた。 「……綺麗だけど、ちょっと高いなぁ……」 グラスは一つ、五千円もした。 マグカップのデザインは気に入ったが、あいにくカップはすでに手持ちがある。 おちょこだったらもっと良かったのに。 なんて思いながら視線を外すと、その先に見えたのはアクセサリーのコーナーだった。 キラキラと照明を受けて輝く様子に目を奪われ、そっと近づく。 .
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