【第19話】星振る夜-2

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  「うん。羽村っぽい」 「私っぽいって……どんなよ」 納得したように頷いた長瀬に質問を投げる。 「そーだな……、なんかこんな感じの、ちょっと表情のあるアイテムが好きそう、っつーか」 「……表情?」 疑問を返した私に、長瀬が答える。 その手にあるピアスをゆらゆらと揺らしながら。 「ああ。質感とか、形とか? ちょっとひねりある方が好みだろ?」 「そー、だけど。どうしてわかるのよ?」 「んなの見てりゃわかるって」 馬鹿だな、とでも言うかのような表情だったけど、瞳はやさしい。 その空気に私は、どうしようもない感情を抱いていた。 .
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