【第19話】星振る夜-2

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  見てりゃわかる、とか言うけど。 異性に好みのものを言い当てられたことなんて、なかった。 この場合……さすが長瀬サマ、とでも言えばいいんだろうか。 それはそれで何だか、苦々しく思ってしまう自分もいるんだけど。 そんな私に長瀬はにやり、意地悪な顔をして笑った。 「ま、いかにも可愛らしいタイプより、こっちのがキャラに合うよな」 「……悪かったわね」 少し膨れた私を楽しそうに見ていた長瀬は、ピアスを手にレジへと向かった。 .
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