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「ほら、こっち向け」
「はっ?」
「付けてやるから」
取り出したピアスを揺らし、長瀬は私の頭を捕まえようとする。
どうやらそのピアスを私に付けようとしているらしい、と気付くと妙に焦った。
……そんなことされたら、何だか、どうしていいかわからない。
何より、恥ずかしくていたたまれない!
そんな思いで頭を振る。
「そんな、いいよ、自分で……」
拒否しようとした私の頬を、長瀬の指が捕らえた。
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