最北端の地へ
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日没が近いせいで、車内で私たちの頭の影が大きく伸びる。 ちょうどサイコロの目の部分にも影が掛かって、出目がよく見えなくなっていた。 「暗くて見えないな。 ・・・ちょっと待って。」 斗真は車の照明に手を伸ばし、スイッチをオンにする。 照明を点け出目を確認すると、そこに描かれていた文字は“あ”だった。
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