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「あんなことを申すものではありません。あれでは断るのと一緒です」
当たり前だ。
私も、かぐや姫も、断りたいのだから。
……顔も知らないおじ様たちとなんて。
どんなに位が高くても、あり得ない。
私は、そう思う。
「おじいさんは、伝えたかな……」
「きっと伝えましたとも。姫様がそうしてほしいとおっしゃったのですから。それにたとえこの国になくとも、あの方たちなら海へ出て探しに行かれるかも知れませんよ」
私の呟きに八重さんが答えた。
彼らは探しに行くだろうか。
危険な旅になるのに。
行く人もいるだろう。
その人を思って少し切なくなった。
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