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何かを感じ取ってるのかもしれない。
私は私のまま過ごしているし、以前のかぐや姫と違うところだってもちろんあるだろう。
誰も何も、言わないけれど。
「貝合わせは順調ですか?」
八重さんはにこやかに問い、貝殻を二つ、取り上げる。
そのまま合わせて見せて、再び開いてこちらに見せた。
同じ絵柄が描かれている。
それに彼女が二つを合わせた時、ぴったりと一致していた。
「合ってますよ。すごい」
八重さんは照れたように笑って、少し離れたところに腰を下ろした。
ここしばらくで分かったのは、八重さんは若いのにすごくしっかりしていて、物静かな性格。
面倒見がいいお姉さんみたいな感じだ。
向こうでは一人っ子だったからな……。
そこは少し、嬉しくも感じる。
「かぐや姫や」
御簾の向こうから、おじいさんの声が聞こえた。
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