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おじいさんもおばあさんも、しょっちゅう顔を見せにくるけれど、今日は様子が違う。
おじいさんはそわそわしていて、「入ってもいいかい?」と聞いてきた。
「ええ、どうぞ」
戸惑いながら答える。
おじいさんはいつものように近くではなく、少し離れた場所に腰を下ろした。
八重さんは頭を下げて、そっと部屋の隅へ移動する。
なんだろう、この空気……。
とても、居心地が悪い。
もしかして……ばれた!?
本物のかぐや姫じゃないなんて、いつかはばれることだと思っていた。
かぐや姫が実際にどんな人だったか、私知らないもの。
やっぱりここは……謝るべきだろうか。
「仏のように大切なわが子よ」
「は……」
おじいさんの言葉を聞いて、用意してた言葉が消えた。
わが……子……。
ズキンと、胸の奥がうずく。
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