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あれからまた夜が来て、朝が来ての繰り返し。
とはいえ、何の動きもない。
石作の皇子も、庫持の皇子も、出かけると連絡があったっきり。
他3名については音沙汰すらない。
物語が動き始めたと思ったのに、案外進まないものだなーと思ってしまう。
そりゃあ、無理な要求したこちらが悪いのかもしれないけれど。
「もう諦めてしまわれたんでしょうか……」
八重さんが心配そうに呟いている。
それならそれで……と思った私は、こっそり舌を出した。
「翁様も嫗様も、ご心配されていますよ」
それは少し申し訳ないと思う。
でも、結婚するわけにはいかないのだ。
私、かぐや姫じゃないし。
ふうっと息をつきながら、外に視線を向けた。
御簾で隔てられたこの部屋。
慣れてはきたけど着物は歩きづらいし、外にいるところを見られるとすぐに部屋に戻されてしまう。
外に出てはいけない、と直接的に言われたわけじゃないけれど、そんなことはみんなの態度で分かる。
何とも退屈なところだ。
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