第2話

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舞香はあっけにとられ、カフェラテをストローですすると、 既に氷は溶けて、1センチ位、カフェラテの上に水が浮かんでいる。  舞香はストローでかき混ぜた。 「でも……、レイコ、やっぱり、家へ帰るべきじゃない?  親も心配していると思うよ、それに、そのひとと一緒にいても、 なんだかレイコが不幸になりそうで……、 あんまり、良い人とは思えないんだけど……」  レイコはしばらく考えて舞香の顔を見る。 「やっぱり、そう思うかぁ……」  ため息混じりにレイコが言う。 「チャラい感じのひと?」  舞香が尋ねる。 「全然……、今のひとはすごくまじめ……、やさしいし……」 「そう……、わたしにはなんとも言えないな」 「そうだよね……」 「結局は自分で決めるんだからね……、 でも、わたしにまでレイコがお金を借りに来るんじゃ、 よっぽど大変なの?」 「うーん、結構、辛い……」 「もう一度、親に頼んでみれば……」 「多分、ダメ……」  レイコはそう言い、でも、わたしで、 なんとかするから……、と、言う。   舞香が途方に暮れていると、レイコが、 今日はありがとう、と、言った。  その切ないレイコの顔を見ていると、なんだか 自分が悪人のように思えてきて、哀しかったので、 レイコに、幾らぐらい必要なの?と、訊く。
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