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「…あんなに怒ったアイツ、久し振りに見た。アイツを怒らせると本気でヤバイからな」
「…自業自得よ」
「まぁな。本気で怒らせて社長の座を奪われる前に謝罪しに来たって訳」
「…そうなの」
「ついつい遊びが過ぎたと思う。優里の事、本気で好きになりそうだから、今の内に手を打つよ」
「…………」
「アイツがバックにいるんじゃ、手を出せないな。それに…アイツはアイツで優里の事………いや、良い。何でもない。メディアに報道するとか端から嘘なんだ。雷牙相手にそんな事出来ないからな。アンタを手に入れる口実だった。本当にすまなかった。もう二度と脅したりしないから安心してくれ」
「ええ…分かった」
財前は軽く手を上げると車に乗り去って行った。
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