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な、なるほど…
おさがり、か。
どんな繋がりなのかは不明だが、とりあえず渋々納得してみる。
所長、ウチの高校出身だったのか。
「……」
小さくカタカタと震える夜叉は、つい先日の血も涙も無い妖怪だとは思えなかった。
反動をつけソファから立ち上がり、近くのテーブルを確認してみると……
あった。買い物メモ。
ふむ。なるほど。
ニンジン、玉ねぎ、ジャガ芋、鶏肉……
フツーの買い物だな。
こんなの、小学生でも出来るだろう。
「行くぞ、筑波」
「あ…あぁ…」
オレは夜叉の精神準備を待ちながら、煎れてもらったお茶を飲むのだった。
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