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頭から花をガブガブ食い、証拠隠滅。
「面接…? もしかして、近藤って…」
さ、さすがにドン引きされてるよな…。
「なんだ。だったら電話で言ってくれたら良かったのに。上がって。お茶でも煎れるわ」
「へ…?」
ど…どういう事…?
とりあえず、オレは靴をポイポイ脱ぎ捨てお邪魔した。
「どこかテキトーな場所に座ってていいわよ」
「え…はい」
素直にソファへ座り、首を捻らせる。
本気で分からん。男はダメだと言っておきながら…何故オレはいいんだ…?
うぅーん…
もしかして、あの時オレは好印象を持たれていた、とか…?
…そうだ。そうに違いない。絶対そうだ!! ふははははッッ!!
神はオレを見捨てていなかった!!
「…おらよ」
「あざーっす!!……オラヨ?」
どこかで聞いた声を、再確認する。
この声…
「…ぁあーっ!!」
ソファから見上げた奴は、漆黒の髪をアシメにし、腰まで垂らしたポニーテールの女だった。
褐色の肌から覗く鋭い目がオレを見下し、グロスを塗った艶やかな唇が尖っている。
コイツ、こんな所で働いてたのか!!
今日は日曜のくせに制服で出勤とは、なに狙いだ…?
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