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「……」
な、なんだ…あの姿…
どこかで見たことある気がする……
アンジェラの身を這うような暗黒の闘気は、草木を枯れさせ、大地をめくる。
ド素人のオレでも容易に分かった。出来る事なら、全力で逃げなければならない相手だという事くらいは。
「まさか…!! 水紀、退きなさい!!」
「やだねっ」
「水紀っ!!」
忠告を無視して突撃していく妹に軽く舌打ちし、雷稚と早苗はアンジェラ目掛けて突っ込んでいく。
「…滅せよ」
歪んだ笑顔を見せ、アンジェラは呪文を唱え始めた。
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