【第20話】新しい波と不穏な気配

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  週明けから、お預けになっていた仕事が急に動き出した。 先週まで緩やかだった仕事の波が、また少しずつ激しくなってきているのを感じる。 長瀬と嶋田さんとの打ち合わせを終え、席に戻る途中。 「さーて、と。頑張りますか」 「そーね」 何となく呟いた長瀬の声に同意していると、後ろから呼び止められた。 「おーい、長瀬、羽村。ちょっといいかー?」 「あ、はい」 「はい」 声の主は佐川さんで、受話器の口を押さえながら私たちを手招きしていた。 .
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