【第20話】新しい波と不穏な気配

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  十六時。 私たちは鳳凰堂の会議室で、初めて会う女性に挨拶をされていた。 「はじめまして。鳳凰堂の御園 京香(みその きょうか)と申します」 軽く微笑んだその女性は、何と言うか、とてつもなく華やかなオーラを纏っていた。 薄く、だけど丁寧に施されたとわかる化粧は上品で、その顔立ちをさらに引き立てていて。 ハーフアップの髪、下ろした部分は緩いカールがついていて、鎖骨辺りにかかる角度も完璧だ。 耳元には控えめだけれど揺れて輝くピアス。 柔らかそうなブラウスに膝が少し見える丈のフレアスカート、そこからのぞく脚は女性らしい曲線を描いて、華奢なパンプスが華を添える。 整えられた爪先には、ベージュと白の王道フレンチに、ポイントでストーンがあしらわれているのもまたすごい。 この業界には珍しいコンサバ系、だけど。 内勤のOLさんたちとはまた違う。 そう、少し前に流行ったドラマで言う……ステキ女子、というカテゴリにピタッと収まる、とても綺麗な人だった。 .
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