真夜中の訪問者

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聞き返したくせに、やっぱり怖くなって聞くのを躊躇っていると、看護師さんはクスリと笑った。 「そんな怖い顔するようなことじゃないですよ」 無意識に眉間に寄せたシワをツンと人差し指で突かれた。 「え、何?」 間違いなく今私の目は泳いでいるはず。 聞くのが怖いけど、やっぱり聞かずにいられなくて。 怖いのがわかっているのにお化け屋敷に入ろうとしている気分。 現実的にはお化け屋敷には入らないけど。 「毎日通って来るのは彼女だけじゃないですよ」 そう言われても思い当たる人はいない。 .
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